光環境制御システムを初めて導入
弊社が開発に携わっている株式会社大林組の光環境制御システムが神田風源ビルに導入されました。
光環境制御システムは新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「戦略的省エネルギー技術革新プログラム」の助成対象に採択されており、光環境を自動で評価・制御するシステムです。
明るさの評価に「人の感じる明るさ感」を数値化した「明るさ尺度値」を利用するこのシステムは、これまでのアンビエント照明のみを制御していました。
今回導入されたシステムには光環境制御に加え、更なる快適性の向上と省エネルギー性の実現に向けて輝度カメラの画像を利用したブラインド制御機能が追加されています。
屋上に設置したセンサーのみでブラインドを制御する一般的なシステムとは異なり、晴曇天の判断だけでなく周囲の建物の影や反射光も制御判断の要素となっているため、まぶしさを抑えた最適な制御が可能です。
ブラインド制御で得た自然光は屋内向きの輝度カメラで測定し、画像から明るさ感を評価した上で、アンビエント照明を制御します。
これにより晴天時の日中の消費電力を63%抑えることができたという結果が得られています。