省エネとウェルネスをめざして

従来型の照明制御方式では、窓から室内に入射する昼光を照度センサーで感知して室内の照度をほぼ一定に保つように照明制御しています。しかしながら照度による制御は、実際に感じる空間の明るさと異なるため*本当にそれが良い照明環境であるとは言い切れません。なぜなら私達の目が感じ取るのは照度ではなく輝度だからです。

VTLが展開するRCS(REALAPS Control System)は、昼光による室内の輝度から実際に感じる空間のアピアランス(見え方)を3次元でシミュレーションすることにより、必要な時に必要な場所へ必要な量の光を補う方法で省エネルギーで適切な照明を提供することができます。

さらに、現在は省エネだけではなく、ウェルネスという視点から知的生産性を向上させるような視環境も求められています。知的生産性を向上させるためには、働く人の健康を大切にすることが第一で、そのためには夜にしっかりと眠れることが必要です。RCSでは、働く人の睡眠のリズムを整える効果をもつサーカディアンリズムに配慮した照明設計が可能です。

同じ輝度値でも背景が異なると明暗の差があるように見えます。この対比効果は「見え方」に影響し、明るさ画像はこの対比による効果を定量的に予測します。明るさ画像を使って「感じる明るさ」の違いを数値として「見える化」することで効果的に必要なところに光を補うことが可能になります

照明シミュレーション技術の進展とともに

RCS(REALAPS Control System)は、測光量の測定結果からアピアランス設計支援ツールREALAPS®を用いて視環境を3次元でシミュレーションします。そこで得た輝度画像から、実際に感じる空間のアピアランス(見え方)を推定して、照明用電力消費量を最小化するように人工照明をコントロールします。そして、省エネで快適な照明環境を実現します。

REALAPS® Control Systemの特徴

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第1:照度ではなく輝度を基準に考えます。
第2:輝度の順応や対比を考慮した「感じる明るさ」の定量化をしたアピアランス設計をします。
第3:LEDの省エネ効果をさらに高めることからタスクアンビエント照明を採用した時に最大の効果を発揮します。

REALAPS® Control Systemの基本構成

アピアランス制御システム:REALAPS® Control Systemは、測光量の測定結果からアピアランス設計支援ツールREALAPS®を用いて視環境(3次元)を推定し、室内の視環境性能を確保した上で、輝度画像の解析結果を基に室内の光環境を評価し、照明用電力消費量を最小化するように、人工照明をコントロールする制御システムです。

人工照明(アンビエント照明)のコントロール

①測光量の測定結果から視環境(3次元)を推定し、
②視環境としての性能を確保した上で、
③電力消費を最小とするコントロール(最適化照明コントロール)を指示する。

アピアランス制御システム概略図

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REALAPS® Control Systemで照明を制御した設計事例

島根銀行RCSサンセットシステム

本計画では、最適な視環境を生み出す手法として人が感じる空間の見え方を重視する明るさ制御システムを活用し、かつ電動ブラインドの角度制御と照明の調光率制御を連携するトータル制御照明制御システムを構築しています。

上層階(8階以上)からは、宍道湖に沈む美しい夕陽の光景を楽しめるRCSサンセットシステムを搭載しており、松江市ならではの夕日の眺望と執務者の快適性の両立を目指しています。

新田町ビル 応接室

有機ELを用いた応接室のタスク・アンビエント照明の設計を実施しました。

昼光シミュレーションを行い、一年を通した室内への昼光の導入状況を把握し、これをもとに複数のタスク・アンビエント照明を設計しました。 さらに人工照明のシミュレーションを行い、十分な明るさが確保できることを確認しました。
竣工後には、現地の実測調査を行い、シミュレーションと実測結果の比較検討を行いました。

田町ビル応接室はREALAPS® Control System(RCS)が初めて導入された物件です。 RCSでは外光によって変化する室内の明るさを照明制御によってコントロールします。

外光が多く得られ室内が人工照明の明るさを必要としないときは照明は抑えられ、夜など外光が期待できないときは人工照明によって室内の明るさが保たれます。

RCSの導入は照明が使用する電力消費量の大幅な低減にもつながりました。