画像から「どう見えるか」を判断する視環境設計・制御を提案する

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実環境と非常に近いリアルな空間体験ができる
VR全方位REALAPS(仮称)を開発

VRで実環境での体験を自分の空間デザインに活かそう

このたび弊社は株式会社竹中工務店(社長:宮下正裕)と共同で、輝度と色度という物理量を設計段階でシミュレートし、VRゴーグルを装着することで、リアルな空間体験ができる視環境設計支援ツールを開発しました。

現在、建築空間の内装デザインで用いられるシミュレーションのほとんどは、3DのCGにより建築後のイメージ図を美しい絵で表現することでインパクトを与えることを主眼としています。しかしこのような見栄えを重視したCGは、明るさ(輝度)や色(色度)の物理量を正確に反映していないため、イメージ図と竣工後の見た目にギャップが生まれ、それを手作業などで必要に応じて修正しているというのが現状です。

その理由は、実際の建築空間では、輝度対比や目の順応の影響により、私達の目は同じ輝度値でも明るく感じたり暗く感じたりすることから、それにより色の感じ方も違ってくるためです。

このたび開発したVR全方位REALAPS(仮称)は、物理量として正確に定義される輝度と色度の分布(測光色画像)を設計段階でシミュレートし、それを客観的な方法を用いて変換することにより、私達の目で実際に見たときの空間の見え方、すなわち、空間の明るさ感や内装の色味を表現したリアルアピアランス画像を生成します。VRゴーグルを装着してその画像を見ると360°で実環境と非常に近いリアルな空間の体験をすることができます。このことにより、竣工前と竣工後の建築空間の明るさ感や色の見え方のギャップを防ぐことが可能になり、設計段階から設計者と建築主との早期合意が可能になりました。

SketchUPで作成した3D画像の例

たとえばSketch UPで作成した3D画像の場合、輝度対比が再現されないので、上の図のように陰影のない空間となってしまいます。しかし本システムのリアルアピアランス画像を用いると、下の図のようにリアルな陰影を表現することができます。

本システムによる360°のリアルアピアランス画像

さらに弊社では、シミュレーション画像の他にRICOH THETAで撮影した画像から輝度と色度を推定し、測光色画像を生成することも可能です。(RICOH THETAは、1/25000が撮影可能な機種)

輝度と色度の正しい物理量に基づいたシミュレーションで、今までのCGとは全く異なるリアルな視覚体験をぜひ360°のパノラマで体感してください。

撮影画像シャッタースピード1/400秒

撮影画像シャッタースピード1/3200秒

本システムによるリアルアピアランス画像

株式会社竹中工務店 プレスリリース
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