画像から「どう見えるか」を判断する視環境設計・制御を提案する

ユーザーの声 Vol.2

REALAPSのユーザー訪問

Vol.2 株式会社 大林組 建築本部 設備技術部 担当課長 大木様

鋭意新しい角度から快適で省エネな光環境の提案をされている株式会社 大林組 建築本部 設備技術部 設備技術開発第一課 担当課長 大木様に、弊社のREALAPSを日々どのようにご活用いただいているかを伺いました。

シミュレーションの現場では

現在は、年間10件ぐらいシミュレーションでREALAPSを活用しています。今まで、REALAPSを使ってシミュレーションしたのは50数件です。
REALAPSの最大のメリットは明るさ画像ができることです。近年は数値だけでなく、絵(画像)を重要視され、絵を見ながら判断したいと考えられるお客様が増えてきているように感じます。しかし、単純に計算して、照度画像や輝度画像を出すだけではフリーのソフトでもできます。すると、次の段階として明るさ感を使って何をするか、というところを求められます。現在はそういうところに工夫をしています。

シミュレーション画像が持つ意外な利用価値

最近、社内の「熱」の担当者から、ルーバーなどが西日を遮っている様子の画像を出してほしいというような要望がありました。熱負荷のシミュレーションでは年間計算などはできますが、なかなか画像が出るソフトがありません。「光」を担当している者としては抵抗感がありましたが、例えば、「西側の窓面からの日差しを遮蔽するために、執務スペースの方位が西にふれて行くほどバルコニーの腰壁が高くなっているデザインの効果を画像で見せたい」という要望に対して、光環境シミュレーションを利用してわかりやすく説明することができました。
西日を遮っている様子をシミュレーションするとバルコニーには二つの効果が顕著に現れました。バルコニーは、自分の階にとっては床があり、そして上の階にもバルコニーがあるので、庇とあわせた効果があります。日差しが入る時間帯でも室奥側は庇の効果で、床面は腰壁の効果で日差しを遮っている状態を非常に分かりやすく絵で説明できました。熱負荷の状態の説明も、このREALAPSを使ってできることのひとつかなと思います。
最近このような要望が数件あったのですが、絵でその効果や様子を見たいという要望は「光」も「熱」も同じだと感じました。

人間の感覚を数値で実証できる意味

明るさ感を使って照明を制御することを考えた事例をご紹介したいと思います。お客様から「何NBといってもそれがどのくらいの体感か良くわからないので、感覚をつかみたい。」という要望をいただいたので、現地調査という形をとりました。その場で見たいということでしたので、ノートパソコンを持参しその場で測定し撮影した画像を取り込みました。調光のできる部屋だったので調光率を変えながら、実際の明るさとNB値の関係をご説明しました。明るさ感の感覚を事前にお客様に把握していただいて、それを元に、目標値を決めて計画することが多くなりました。

明るさ感の感覚を事前にお客様に把握していただくことで、事前の設計と比較して照明器具の台数を減らしても、器具の配光や反射率を工夫して明るさ感を意識して計画することで、明るさ感を十分確保できているから大丈夫ですよ、と非常に明快にお客様に説明ができるようになりました。

光環境の簡易測定&分析がスマホで出来る『あぴ探』の有効性

変わった事例を紹介したいと思います。高層マンションが並んだ中に小さい2階建ての建物の建設を計画しているのですが、その建物の屋根に金属を使うというものです。屋根に直射光が当たったとき、その金属面からの反射でクレームが出たりすることを心配した意匠設計の方から、その反射光がどうなるかを知りたいと依頼されて検討している時には、スマートフォンで撮った画像をVTLが明るさ画像にするサービスを利用しました(注:『あぴ探』詳細は弊社ホームページをご覧ください)。これまで、反射光を明るさ画像や輝度画像にしたくても、タイミングが難しくて撮影できませんでした。ですからスマートフォンで撮って、解析できる『あぴ探』はとても便利で、「ああ、これ!」と思った瞬間に撮れるのは非常に魅力ですね。
この案件では2種類の屋根を検討されていたので、シミュレーションをしました。まず、建物の屋根の照度を調べて屋根に確実に光が当たる時間を割り出し、その次に、屋根からの反射光が当たっているところから屋根を見た時にどのくらいの眩しさかとうこと検討しました。しかし、こちらの案件では眩しさの指標が難しかったです。なぜなら、周囲の輝度が高ければ、屋根の反射光を眩しく感じないのではと思い、この現象を明るさ感で説明したいと考えました。そこでスマートフォンで撮った品川のインターシティの画像をVTLに変換してもらい確認しました。
明るさ画像に要求される輝度画像はとても精度の高いもので、そのための撮影に時間がかかりましたが、簡易な測定ができる「あぴ探」は便利ですね。これからも活用してさらに明るさ感を実感できるようにしたいと思います。

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